賀集八幡神社の桜と春祭り

20130405 賀集八幡神社 参道の坂の桜のトンネル.jpg

地元の賀集八幡神社です。
あわじ花へんろ 第36 番花の札所です。

淡路島だと桜の見頃は3月の30日~4月上旬くらいでしょうか。
この写真の2013年は開花が早く、4月5日でもう結構散り始めてました。

神社の春祭り本宮は毎年4月の第2日曜日。
赤い布団のだんじりが12台集まって盛大に盛り上がります。

例年だと桜がちょうど満開から散り始めた頃にあたるので、
花見と祭りのだんじりとだんじり唄の見物が一緒に出来てとにかく最高です。

そして、賀集の祭りには淡路島の他所の地区にはない見どころがあります。
それはこの一直線の参道の坂道。

この坂をだんじりをかいて(曳いて)登っていくのです。
道中唄の祇園囃子を唄いながら、重たいだんじりを曳いて上がるのはもう、めっちゃしんどいのです。大変なのです。
力を抜くとずるずると坂を下ってしまうのです。

そこを、祭礼団のわかいし(若い衆)が力を合わせて、登る、
時に「チョーサじゃ!」の掛け声と共に全力で駆け上がるのです。
が、しんどいので途中で止まって、ずるずると後退していくのです。
というか、また登るためにわざと坂の途中で下るのです。
前方には他のだんじりが登ってる途中で道がつかえて(渋滞して)いるのです。
そして後ろを振り返るとまた別のたんじりが登ってきてるのです。
その間を登ったり、下ったり、登ったり、下ったり、若い衆が力を振り絞って

へとへとになるまで登り降りを繰り返す。
これを見物するのが最高なのですよ!

そしてそれは神社から引き上げる時にさらにヒートアップします。
神社での神事を終えると、今度は若宮神社へ御旅に行くのです。
先導するだんじりの次にお神輿さんが、そしてその後ろに
10台あまりのだんじりが続きます。

が、しかし!
若い衆たちは祭りから引き上げたくないのです。
神社の役員や神主さんたちはさっさと若宮さんに移動してそっちでも神事を執り行わねばならんので(だんじりを出している各地区の役員も)急いでいるのですが、
若い衆たちはもっと祭りで暴れたい!

さらに神輿を担いでる厄祓い(初老)の男たちが
だんじりを担ぐのは毎年だけどお神輿さんは一生に一回!お前ら死ぬ気で行け!
とばかりに前の日から酒をガンガン飲んでぐてんぐてんになって力尽きるまで神輿を練るのです。
さんざん暴れてようやく坂を下っていったか、
と思ったらまた「チョーサじゃ!」と駆け上がってきて練る、
またずるずるっと下っていったかと思ったら、また駆け上がってくる。
お神輿さんが行ってしまわないことにはだんじりも帰れないのです。
坂のふもとの鳥居をくぐってしまうと再度坂を上がれない決まり(事実上祭り終了)なので
坂の途中を登ったり下りたり、
だんじりもここを見せ場とばかりに登ったり下ったり、を延々と繰り返します。

それでも1台1台と鳥居さんをくぐっていき、
最後に神社を出発するだんじりの頃には日も暮れかかり見物人も減り、

すっかり寂しくなって、それでもまだだんじりは坂を登ったり下ったりするのです。
「アホかオマエら!もういぬ(帰る)ぞ!」と役員が怒鳴って若い衆らが燃え尽きて反抗できなくなるまで。

それが賀集の祭りです。

(2013/04/06)
賀集八幡神社:兵庫県南あわじ市賀集八幡734


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